中村獅童、写真集発売で佐野史郎と共に熱いトーク！街中での許可無し撮影に「腹立つね！」
3日、写真集「attitude」の出版記念トークショーが都内で行われ、被写体のひとりを務めた中村獅童と佐野史郎が、写真家の田村尚子と共に出席し、撮影現場でのエピソードや役者として日々感じていることを素直に語った。
「attitude」は、NHK BSハイビジョンで放送されて好評を博したドキュメンタリー番組「男前列伝」の番組収録時やロケの合間に撮り下ろされた、15人の男性俳優、ミュージシャンたちのポートレイトを厳選して収録した写真集。中村や佐野のほか、井浦新、山本耕史、市川猿之助、田島貴男、松重豊、石橋凌、山本太郎、三上博史、市川春猿、津田寛治、石井竜也、トータス松本、光石研ら15人が、田村の被写体を務めた。
中村と最初に対面したときを振り返った田村が、「初めはオーラを感じて、すごく緊張しました。中村さんご本人も緊張されていたのか、やりにくそうに見えました。でもだんだん現場で打ち解けて、気遣って下さって……」と語ると、中村は「僕人見知りなんですよ。いつも緊張している」と意外なコメント。
続いて中村は、これまで自身が接してきたカメラマンについて「上手な人は、こちらの人格を引き出そうとしてくれる。でも逆に、会って間もないのに『ジャンプして！ もっと、はちきれて！』なんて言われて頭にきたことも。あと、褒めすぎる人も困るね。『ああ、いい！ いい！』とかうるさくて」など身振り手振りを交えて語り、観客の笑いを誘う。一方で有名人として、街中で許可無く勝手に写真を撮られることについて「腹立つね！ 特にものを食べている瞬間に撮られると腹立つ」と怒りをぶちまける場面も。
そして最後に中村は「役者はさまざまな役柄を演じるわけですけど、お客さんというのは鋭くて、その人の根底にあるものをちゃんと見ている。そこはウソをつけないですね。また、写真でも絵でも最終的に、その作り手の人生観みたいなものに触れたときに人は感動するんだと思う。この写真集を見て、これからも自分自身と戦って、様々な役柄に挑戦して、まい進していきたいと改めて思いました」と力を込めた。また佐野は、「『男前列伝』というタイトルに自分が呼んでいただいて申し訳ない。ほとんどの人が『何で佐野が？』と思うのを知りつつ参加しました」と自虐発言で周囲を笑わせた。写真集について「いろんなものが写っていますが、美しい、いさぎよい写真です。印刷もすごくいいですよ」とアピールしていた。（古河優）
写真集「attitude」（青幻舎刊）は7月9日発売（税込み：2,940円）