尾木ママ、橋下大阪市長に教育のあり方描く映画をオススメ!「この映画を観て学んでほしい」
3日、尾木ママのニックネームで知られる教育評論家の尾木直樹が、都内で行われた映画『ぼくたちのムッシュ・ラザール』のトークイベントに出席し、教育現場の抱える問題や国内外の教育の違い、上手な子育ての方法などについてユーモアを交えながら語ると共に、現役教職員と子を持つ親たちに愛情を込めたゲキをとばした。
この日、ベージュのジャケットに白のスラックスとさわやかな装いで、胸にはいつものようにブローチを付け登場した尾木ママ。登場時に大きな拍手で迎えられると、「キャーっ! と言われないと盛り上がれないの」と黄色い歓声をリクエスト。一気に客席の気持ちを捉えると「皆さんを元気にしたい」と軽妙な口調で話し始めた。
本作は、カナダはモントリオールにある小学校を舞台に、担任教師の突然の死に動揺する生徒たちと、代用教員として採用されたラザールとの心の交流を描いたヒューマンドラマ。尾木は「僕の決めゼリフに『学校は安心と失敗と成長の砦』『教育は愛とロマン』というのがあって、同じような言葉が劇中にも出てきました。ラザール先生は僕と同じ、昔の自分を見ているようで感動したわ」とコメント。
さらに尾木は、「教師の強さは、目の前にいる子どもと勝負できること。子どもと先生の間に信頼関係ができることが重要なの」と口調を強める。そして、これからの教育についても「日本の教育が遅れていることを、メディアを通じて映像で伝えてほしい。若者を大切にして、若者が自信を持ってやっていける世の中へ。問題解決能力(洞察力)をどうやって高めるかが大切」とアドバイスも忘れなかった。
その後の取材で尾木は、「本当にいい映画。子どもと先生の関係に国境は無いということを教えてくれる。教育に携わるすべての人に観てほしい」と改めて映画を絶賛。その上で「大阪の元・府知事の人に一番すすめたい」と大阪市・橋下徹市長の名を上げると、「情熱をいっぱい持っている人、この映画を観て学んでほしい。ものすごくいいものができると思う」とメッセージを送っていた。(福住佐知子)
映画『ぼくたちのムッシュ・ラザール』は7月14日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開