有害図書、禁断のアニメ映画化の映像が明らかに!問題作『アシュラ』予告編公開!
1970年代に連載され、有害図書として発禁問題を引き起こした少年マンガの映画化『アシュラ』の予告編が公開され、アニメ化不可能といわれ続けた問題作の映像が明らかになった。
本作は、「銭ゲバ」などの代表作を持つジョージ秋山による同名マンガが原作。15世紀中期、相次ぐ災害や応仁の乱により荒廃した京都を舞台に、人肉を食らってでも生きようともがく主人公アシュラが、ある少女との出会いから人として目覚める姿と、その先に待つ悲しみが描かれる。
公開となった予告編では、その悲しく凄惨(せいさん)な物語とは裏腹に、水彩画をCGによって動かす斬新的な技術で表現された、美しい映像に目を奪われる。そして、1人の少女との出会いよってアシュラに訪れる安らぎや悲しみと同時に、腐った死体の山に横たわり、生きるため人を殺めるアシュラを描く衝撃的な場面が展開。発禁処分となった原作の過激な描写にも、果敢に挑戦していることがうかがえる。
そのほか、メガホンを取ったさとうけいいち監督によるリズミカルなアクションや、つり橋の上で迫る炎から逃げるアシュラをとらえたダイナミックカメラワークなどは迫力満点。有害図書の映画化という話題性だけでなく、本作が、観るものを引き込まれずにいられない、一級のエンターテインメント作品となっていることを期待させる。(編集部・入倉功一)
映画『アシュラ』は9月29日より全国公開