ヒット作への出演を断り後悔…『ショーシャンクの空に』=トム・ハンクス、『フットルース』=トム・クルーズ、『フォレスト・ガンプ』=トラヴォルタ
これまで多くのハリウッド俳優が、一本の出演作品の成功によって俳優人生が変わってしまったケースを我々は見てきたが、それとは逆にある作品を選択しなかったことで、ハリウッドの第一線から外れてしまったケースもある。もちろん、長い間ハリウッドのトップで活躍している俳優たちには多かれ少なかれ、ヒット作や駄作に出会うものだが、今回はYahoo Screenに基づいてハリウッドの有名俳優が、出演を断ったヒット作に焦点を当ててみたい。
この作品でジュリア・ロバーツがアカデミー賞主演女優賞を初獲得! 映画『エリン・ブロコビッチ』場面写真
まずは、映画『ブレックファスト・クラブ』や『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などに出演し、80年代でもっとも注目された女優の一人、モリー・リングウォルドは、デミ・ムーア主演の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』とジュリア・ロバーツ主演の映画『プリティ・ウーマン』への出演を断っていた。確かに、これらの作品を断ったことで、90年代以降の彼女はあまりヒット作にに恵まれなかったものの、今でもテレビや舞台で活躍している。
次に、今やハリウッドの大女優となったジュリア・ロバーツ。『プリティ・ウーマン』以降は多くの話題作に出演してきたが、そんな彼女もグウィネス・パルトロー主演の映画『恋におちたシェイクスピア』やサンドラ・ブロック主演の映画『しあわせの隠れ場所』への出演を断り、彼女の代わりに出演した女優は二人ともオスカーを獲得することとなった。もちろん、彼女自身も映画『エリン・ブロコビッチ』でオスカーを手中に収めており、仮に彼女が上記の作品に出演していたとしても、主演女優賞を手に入れることができたかはわからない。そのほかに彼女は、メグ・ライアン主演の映画『めぐり逢えたら』も断っていたそうだ。
続いて人気俳優トム・ハンクス。彼はトム・クルーズが出演した映画『ザ・エージェント』やティム・ロビンズ主演の映画『ショーシャンクの空に』への主演を断っていた。もっとも、『ザ・エージェント』でのキューバ・グッディング・Jrとトム・クルーズの絶妙なコンビを見れば納得の選択だったのかもしれない。ただ、『ショーシャンクの空に』を断ったのはトムも後悔したようで、『ショーシャンクの空に』の原作者スティーヴン・キングと監督を務めたフランク・ダラボンが再びタッグを組んだ映画『グリーンマイル』では主役を演じていた。
最後はまとめて紹介。トム・クルーズは映画『フットルース』、ジョン・トラヴォルタは映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』、スコット・バイオは映画『トップガン』を断っていたそうだ。だが、こうしてハリウッド俳優が断った作品を挙げてみると、その時の彼らにとってベストの選択で、断った俳優がいたからこそヒットを生み出すことができたのかもしれない。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)