ダイアナ元妃の交通事故に迫ったドキュメンタリー映画が公開中止に!
1997年に亡くなったダイアナ元英国皇太子妃の交通事故に関する捜査活動に迫ったドキュメンタリー映画『アンローフル・キリング(原題)/ Unlawful Killing』の公開が中止になったことがHollywood Reporterや複数のメディアが伝えたことで明らかになった。
このドキュメンタリーは、ダイアナ元妃の恋人として事故当時、共に乗用車に乗っていたドティ・アルファイドさんの父親、モハメド・アルファイド氏が資金援助して制作された作品で、昨年のカンヌ国際映画祭に出展され注目されていた。その内容は、パパラッチに追跡されたことが事故の原因となったとされる一般的なダイアナ元妃の死とは、違った観点からキース・アレン監督が描いたドキュメンタリー作品だ。
同作は、今年でダイアナ妃の15回忌である8月31日に多くの国々で公開する予定でいたが、同作のプロデューサーが、この映画の公開がもたらす訴訟問題の法的措置に対応することが十分にできないことを理由に公開を中止することを決定し、アメリカだけでなく、スペイン、イタリア、オランダ、ブラジル、インド、そしてロシアなどの全ての国での公開も断念することになった。
この映画は製作から4年掛かっており、同作の制作会社Allied Starの社長コナー・ノーラン氏は「公開することが実行できなくなった。非常に残念だ」とコメントを残している。リスクが大きいだけに仕方がない選択だが、現在もナオミ・ワッツ主演で『ダイアナ(原題)/ Diana』が長編作品として製作されたりと、今でもダイアナ妃への人々の関心が強いだけに残念だ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)