「オズの魔法使い」の裏話を描いたブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の映画化が一歩前進!監督は『愛を読むひと』のスティーヴン・ダルドリーにオファーか
ユニバーサルが製作するブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の映画版の監督に、映画『愛を読むひと』のスティーヴン・ダルドリーがオファーを受けているらしいとDeadline.comが伝えた。
スティーヴン・ダルドリー監督作品 映画『愛を読む人』写真ギャラリー
「ウィキッド」の原作は、1995年に出版されたグレゴリー・マグワイア著の小説「Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West」で、ドロシーに打ち負かされる西の悪い魔女エルファバを主人公に据えた、もう一つの「オズの魔法使い」。「オズの魔女記」という邦訳で日本でも1996年に出版され、また、新訳が「ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語」として2007年に刊行された。
当初から映画化の話はあったものの、最初に実現化した舞台がブロードウェイで大成功し、現在は世界中で上演、日本でも劇団四季が公演を行っている。
映画版を製作するユニバーサルは、ミュージカル版に14億ドルの製作資本を投入、幕開けとなった2004年の時点ですでに回収した。映画版の採算も高く、同じく舞台が映画化されスタジオに高興収をもたらした映画『マンマ・ミーア!』に匹敵する成功を目指しているという。
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『愛を読むひと』のスティーヴン・ダルドリーに監督オファーが出されているらしく、現在交渉が進められているとのことだ。
気になるのは、もちろん、主演の魔女を誰が演じるかだ。今後のキャスティングの行方に注目したい。(鯨岡孝子)