ついにベールを脱いだ『ダークナイト ライジング』!これ以上は望めない圧巻のラスト!
17日、クリストファー・ノーラン監督が手掛ける大ヒットシリーズ最新作にして完結編『ダークナイト ライジング』の完成披露試写会が行われ、詳細が伏せられていた話題作の全ぼうが明らかとなった。
ヒース・レジャー演じた悪役ジョーカーの圧倒的な存在もあって、世界中の映画ファンを熱狂させた前作『ダークナイト』。その大ヒット作の続編を、ノーラン監督は「バットマンというキャラクターでやりたかったことのすべてを、僕はこの映画に盛り込むことができた」という言葉の通り、最高のラストを飾る作品として作り上げ、高まる観客の期待に応えたといえる。
作品の舞台となるのは前作から8年後。映画は、新たな悪役ベインの登場から幕を開ける。飛行機を舞台にしたこの場面では、前作冒頭の銀行強盗シーンを彷彿(ほうふつ)とさせる、観客の意表を突く大胆なアクションと共に、ベインの持つ強靭な肉体とカリスマ性が明かされる。
一方、ブルース・ウェインはバットマンとしての活動を停止中。心の傷と隠遁生活で弱りきった衝撃的な姿をさらす。しかし、謎の女セリーナ・カイル=キャットウーマンとの出会いをきっかけにゴッサムの浄化と革命を掲げるベインの活動を知った彼は、体にムチ打ち、再びバットマンとして活動を再開。そこから、あらゆる面で窮地に立たされるバットマンと、彼を支える人々に降りかかる試練が、これまでにない大規模なスケールで描かれる。
前作で色濃かった、まるで犯罪映画のような現実的なテイストを残しつつ展開する、怒涛(どとう)のアクションとスリリングなストーリーは、これまで以上に正統派のヒーロー映画の赴きが強い。シリーズを通した物語の全てに決着をつけるラストには、賛否関係なく、多くの観客が納得できるはず。ノーラン監督は「観客も、すべてが語られたと感じてくれたらと願っているよ。情熱を注ぎ込んできたとても長いストーリーの完結ほど感激するものはないからね。僕は、この映画を作ってそう感じたし、観てくれる人々もそう感じてほしいと心から願っている」とコメントしている。(編集部・入倉功一)
映画『ダークナイト ライジング』は7月28日より全国公開