笑える介護映画の製作決定!! ハゲちゃびん姿の岩松了!? フェイスブックでの熱い支持が映画化を後押し!!
22日、水たき料理専門店「玄海 新宿本店」で映画『ペコロスの母に会いに行く』ペコロス岡野&森崎東監督を“禿げます”会が行われ、岩松了、倍賞美津子、竹中直人ら実力派キャストによる映画化が発表された。
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長崎在住の漫画家・岡野雄一による、認知症の母親の介護日誌マンガ「ペコロスの母に会いに行く」が今年の1月に自費出版され、その「ほっこりと」「あたたかく」「そしてせつない」物語が、40代、50代を中心にフェイスブック上で熱い支持と共感を集めている。5月に開設したフェイスブックでの応援ページが、およそ1か月あまりで5,000人を超える「いいね!」を集め、さらにマンガ本にも注文が殺到。そのSNS上での熱い盛り上がりが、今回の映画化を強力に後押しをした形だ。
本作のメガホンをとるのは現在84歳、長崎出身の森崎東監督。「おそらくこれが最後の映画製作になる」とコメントするなど、本作にかける思いは強い。さらに認知症の母みつえ役には、森崎監督1969年のデビュー作『喜劇 女は度胸』にも出演した倍賞美津子が決定。森崎東監督の監督人生に華を添えることになる。
主演のペコロスこと“ハゲちゃびん”漫画家・岡野ゆういち役には、こちらも長崎出身の岩松了が決定。ペコロスとは小さなタマネギの意味で、映画では岩松がハゲちゃびん姿を披露。原作では、その禿げ頭を母みつえがペタペタとさわるシーンが描かれているが、映画でもほっこりシーンとなることは必至。さらに母の友人の息子に岩松の盟友・竹中直人。ペコロスさんの友人の喫茶店マスターに温水洋一という“ハゲちゃびん”キャストが勢ぞろい。その他、父の弟に渋谷天外、若き日の母みつえに原田貴和子という名前がアナウンスされている。
この日の禿げます会には、フェイスブックで参加を募ったおよそ70人のサポーターが集結。中には名古屋、長崎、広島などからの来場者もあるなど、映画製作前にもかかわらず、本作の熱狂的なサポーターが早くも増殖中。森崎監督の「よーい、スタート!」の合図で乾杯となり、飲めや歌えやの大盛り上がりとなった。
本作は今年9月に長崎県でクランクイン。およそ1か月撮影したのち、2013年2月に「長崎ランタンフェスティバル」での追加撮影を敢行。公開は来年夏ごろを予定している。(取材・文:壬生智裕)