伝説のセックス・シンボル! マリリン・モンローの永遠の魅力とは?
8月5日の没後50周年に合わせて、世界中でさまざまなイベントが催されているように、今でもファンをとりこにするマリリン・モンローの魅力に迫った。
ハリウッドのみならず日本でも写真展が開かれたり、カンヌ国際映画祭のポスターを飾るなど、没後50年を迎えた今年はマリリン・イヤーとなっている。言わずと知れた「ハリウッドのセックス・シンボル」であるマリリン。セクシーさばかりではなく『お熱いのがお好き』などでは演技も評価される一方、スキャンダルに事欠かないお騒がせ女優だったことは否定できない。
野球選手のジョー・ディマジオや劇作家のアーサー・ミラー、歌手で俳優のフランク・シナトラ、政治家ジョン・F・ケネディなどその道の超一流の男性たちとの結婚や交際で数々の浮き名を流した上に、薬物の乱用や遅刻、せりふ覚えの悪さなどスキャンダルを数え上げたらキリがない。しかし、スクリーンでは能天気な役柄が多かったマリリンだが、「(眠るときに着るのは)シャネルの5番よ」といったような数々の粋な名言を残していることからは、いかにサービス精神があり思慮深い女優であったかがわかるだろう。また、演技を一から学ぼうとするような勤勉家であることや、スキャンダルに見え隠れする神経質と紙一重の繊細さを知るほど、マリリン自身にも演じる役柄にも甘さと苦さの混じる複雑な魅力を感じさせ、目が離せなくなるから不思議だ。
ほんの10年余りの女優生活でマリリンは多彩な役を演じている。劇中で歌やダンスを披露することも多かった。例えば、ドナルド・オコナーと共演した『ショウほど素敵な商売はない』では、エキゾチックできわどいマリリンの「ヒート・ウェーヴ」にドキッとするだろう。『帰らざる河』『荒馬と女』といった作品でのマリリンは繊細な女心を確かな演技力で表現している。しかし、マリリンを堪能するならやっぱりコメディー。ハワード・ホークス監督の『紳士は金髪がお好き』やビリー・ワイルダー監督の『お熱いのがお好き』では、コメディエンヌとしての才能を十二分に発揮。セクシーさを武器にかわいらしく振る舞うマリリンは絶品だ。
ハリウッドのセックス・シンボルとして、また唯一無二のスターであり続けるマリリン。マリリンの才能と魅力を今一度、楽しんでみてはいかが?(岩永めぐみ)
映画『紳士は金髪がお好き』は8月15日午後5:00よりWOWOWにて放送