内野聖陽、松下由樹に感謝!菩薩のような存在
29日、『臨場 劇場版』の大ヒット御礼舞台あいさつが都内劇場にて行われ、内野聖陽と松下由樹、橋本一監督が出席した。内野は松下とは同い歳であることを明かし「由樹ちゃんは、いつも現場をちゃんと治めてくれていた。安心感があって、菩薩のような存在だった」とコメントした。
内野聖陽が、松下由樹に感謝!「菩薩のような存在。現場を治めてくれた!」 画像ギャラリー
先月30日の公開より約1か月を経るが、多くの人々の支持を受けて大ヒット上映中の本作、主人公の検視官・倉石義男を演じた内野は興奮気味に「今は京都で撮影中なんですが、皆さんに御礼がいいたくて駆けつけました!」と客席に向かって感謝の言葉を述べ、大きな拍手を受けた。
内野は極寒の2月の撮影を振り返り、「土砂降りのシーンにタンクトップ姿で、ビショビショ。寒くて、あと3秒で命が無いと思うほどだった……」と驚きのエピソードを披露した。さらに、「監督からは5カット撮るといわれていたのに、幸い1カットで撮り終えた。監督は命の恩人です」と振り返った。一方、監督は「演技が素晴らしかったというのもあるけれど、水がなくなってしまって……」と1カットで終了した理由を語り、会場を笑わせた。
また、松下も「寒さとの戦いでした」と現場を振り返ったが、裸で横たわる死体役の役者に細やかな気遣いを見せており、「寒くないですか」と手をさすってやったりしていたという。監督からも「現場を包み込んでくれる人。いろんな意味で助けられた」と感謝されていた。
作品への思い入れが深い内野は「初の検視官役ということで、最初は手探り状態で、いろんな葛藤がありました。時間をかけて役作りをしていき、今では僕の役者人生の中でも大事にしているキャラクターとなりました」と言葉に力を込めた。そんな内野を松下は「現場では内野さんを見続けながら演じていました。集中力もすごい方です」と称賛。そして「思い入れの深い作品です。この先ももっと見てほしい」とメッセージを送った。
本作は『半落ち』『クライマーズ・ハイ』などで知られるミステリー作家・横山秀夫の人気シリーズを原作に、鋭い眼力と執念で連続殺人事件の真相に迫る敏腕検視官・倉石義男の活躍を描く。監督は『探偵はBARにいる』の橋本一。(福住佐知子)
『臨場 劇場版』は公開中