広末涼子「かわいすぎるから」NG!? 女性的な魅力封印で新境地!
1日、千代田区内幸町のイイノホールで映画『鍵泥棒のメソッド』完成披露試写会が行われ、堺雅人、香川照之、広末涼子、森口瑤子、主題歌を担当する吉井和哉、内田けんじ監督が登壇した。
『アフタースクール』の内田監督およそ4年ぶりの新作となる本作。売れない貧乏役者と記憶を失った殺し屋という、ひょんなことから人生が逆転してしまった2人の男性の悲喜こもごもを、笑いとサスペンスを交えて描き出す。
婚活中の女性編集長・香苗を演じた広末は、生真面目で几帳面な女性を演じるため笑顔を封印。「脚本の段階ではあまり感じなかったのですが、感情を出さないようにするのは大変でしたね。香川さんや堺さんが吹き出しそうな芝居をするので、意識しちゃいけないと思って。マイペースで挑みました」と笑顔でコメント。堺によると、撮影中「かわいすぎるからNGというのがあった」そうで、内田監督も「女性的な魅力が出たらNGにしました」と振り返る。
そんな広末を見て香川は、「僕、広末さんを追いかけまわす役を毎年、ここ3年くらい連続でやっているんですよ。でも今回はググッと最高に近づきます。台本を読んだ段階では緻密なストーリーだと思っていた喜劇が、ここまで恋愛映画の側面があるとは思わなかったですね」としみじみ。「恋する香川さんの顔が見られて、得した気分です」とニッコリする堺に向かって、「僕だって恋をするんです」と言い切る香川の誇らしげな顔に、会場は笑いに包まれた。
本作は、先日行われた第15回上海国際映画祭で脚本賞を受賞。この日はそのお祝いに、シングル「点描のしくみ」が本作主題歌に抜てきされた吉井が駆け付けた。THE YELLOW MONKEY時代を通しても初となる映画主題歌を書き下ろした、吉井は「ぜひ今度は映画に出させてもらいたいなと……、ウソです」と冗談交じりにコメント。すると内田監督は真剣な表情で「分かりました」と快諾。近い将来、俳優・吉井和哉が見られるかもしれない。(取材・文:壬生智裕)
映画『鍵泥棒のメソッド』は9月15日より全国公開