高倉健主演『あなたへ』、モントリオール世界映画祭に出品決定!『鉄道員(ぽっぽや)』以来の快挙なるか?
高倉健が6年ぶりに主演を務め、盟友・降旗康男監督とタッグを組んだ映画『あなたへ』が、8月23日(現地時間)よりカナダで開催される第36回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決まった。13年前の同映画祭にて高倉は、同じく降旗監督がメガホンを取った『鉄道員(ぽっぽや)』で日本人唯一の主演男優賞を獲得している。
今回の発表を受けて高倉は、「日本映画が、モントリオール世界映画祭に呼ばれることは感謝の念を感じながらも、主演させていただいた作品が選ばれたことに気が引き締まる思いです。この作品にかけたスタッフ、キャストの情熱がモントリオールに届いたのだと思います。日本映画の良さを世界に伝えられる一助になればと思っています」とコメント。
また、『鉄道員(ぽっぽや)』で主演男優賞を受賞しながらも現地入りできなかった高倉は、「(その際の)感謝の気持ちを伝える機会をいただいたのかな」と考えているといい、プロデューサーは高倉の映画祭参加に向けて前向きに調整しているという。
一方すでにモントリオール入りが決まっている降旗監督は、「『鉄道員(ぽっぽや)』から13年の時を経て、再びモントリオール映画祭に参加できることを大変うれしく思っております。モントリオールの皆さまに『あなたへ』をご覧いただくことを楽しみにしております」と喜びをかみしめている。
映画『あなたへ』は、愛した亡き妻の生前の真意を知るために北陸から九州まで車で旅をする主人公の、総距離1,200キロの道のりをたどったロード・ムービー。田中裕子、佐藤浩市、大滝秀治、ビートたけし、草なぎ剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、長塚京三、原田美枝子、浅野忠信といった豪華キャストが演じる個性的な人々と、高倉演じる主人公の心の交流が風光明媚(めいび)な景色と共に描かれる。(編集部・市川遥)
映画『あなたへ』は8月25日より全国公開