トップモデルから役者に転身した東出昌大が激白! もう逃げ道も退路もありません
映画『桐島、部活やめるってよ』で銀幕デビューを果たしたファッションモデル出身のイケメン俳優東出昌大が、役者一本で行く決意を固めたことや、共演者の神木隆之介に助けられたことなど、撮影時のエピソードを明かした。
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メンズノンノ専属モデルやパリコレクションの舞台で活躍し、モデルとして引っ張りだこだった東出の運命を変えたのが、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』などで知られる吉田大八監督の最新作『桐島、部活やめるってよ』の映画初出演だ。本作の重要人物である高校生・菊池宏樹役に抜てきされた彼は、監督から「役者は『できない』とは言えない仕事、ずっと続ける気があるのか?」と聞かれ、「逃げ道を用意していたら甘えが出てしまう、もう退路はありません」と決断。モデルの世界には戻らない覚悟で撮影に挑んだそうだ。
だが、芝居の知識も経験もない東出にとって、現場はわからないことだらけ。同級生役の共演者たちにどうしたらいいのか聞き回り、一つ一つクリアしていったという。中でも励みになったのが、年下ながら役者の先輩である神木隆之介の言葉だったそうで、「芝居で悩んで目の前が真っ暗になっていたとき、神木くんが快く相談に乗ってくれたんです。アドバイスという感じではなく、自分の場合はこうだと率直にわかりやすく話してくれたので、すごく助かりました」と告白。涙を流すシーンの撮影では、泣かなければいけないと意識しすぎて大きなプレッシャーを感じてしまったそうだが、「涙よりも役の感情を見せることが大切なんだと気付いて、何とか撮ることができました」と振り返る。彼にとって今回の撮影は、毎日が発見の連続だったようだ。
映画初出演にもかかわらず、大きな存在感をスクリーンに焼き付けた東出。目標とするのは「アル・パチーノのように作品の中で役を生きている俳優」で、「いつか狂気を秘めた悪い役を演じてみたい」と意欲を燃やす。自ら退路を断ち、「役者一本で行く!」と腹をくくった彼が今後どのような飛躍を遂げるのか、実に楽しみだ。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『桐島、部活やめるってよ』は8月11日より新宿バルト9ほかにて全国公開