「メンタリスト」商標登録問題、人気海外ドラマにも飛び火か?
「メンタリスト」という名称が商標登録申請されていることが話題になっている。日本ではDaiGoが「メンタリスト」を自称して超常現象パフォーマンスを行っているが、今回の件で出願人となっているのはDaiGoではなく、日本メンタリスト協会という団体だ。
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今年2月に発足した同団体が商標として出願しているのは、「メンタリスト(MENTALIST)」「メンタリズム(MENTALISM)」などの名称。しかし、これらの名称はパフォーマーのDaiGoも現在使用している。もっとも、DaiGoが「超常現象パフォーマンス」としての意味合いで同名称を使っている一方で、日本メンタリスト協会はコンセプトに「メンタルヘルスケアに関する医療・保健・福祉の分野で活動している方や、興味を持っている多くの方のみならず、様々な分野のスペシャリストの方々と共に、心身ともに健全で豊かな未来を創造していきます」と掲げており、同じ名称を使っていても、その定義には隔たりがあることがうかがえる。
商標に登録された場合、その名称を使用する場合は使用料を払う必要がある。特許電子図書館を参照すると、これらの名称が商標として出願されたのは今年4月。早ければ、今月中にも認められるという報道もある。その場合、DaiGoはもちろん、ほかのことにも影響が及ぶ可能性は十分考えられる。
その一つが、海外ドラマ「THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル」だ。原題が「THE MENTALIST」であるとはいえ、商標登録が認められた場合はタイトルを変更、もしくは使用料を払う必要が出てきてしまう。ちなみに同作の「メンタリスト」は「霊能占い師」という意味で使われているため、DaiGoの定義に近い。同作のファンは、今回の騒動がどう転ぶのか、気になるところだろう。(堤本敬太)