トム・クルーズ主演『荒野の七人』リメイク版、脚本家が決定!
ジョン・スタージェス監督による1960年の映画『荒野の七人』のリメイクが製作され、トム・クルーズが主演を務めるというニュースが流れて以来、MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)は脚本家探しに奔走していたが、ここにきて決定のニュースがVarietyによって報じられた。
その脚本家とはテレビドラマ「THE KILLING ~闇に眠る美少女」が好評で、HBO製作のマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソン主演のテレビドラマ「トゥルー・ディテクティブズ(原題) / True Detectives」のペンを執っている新鋭ニック・ピゾラットとのこと。脚本家としてはテレビ界でしか活躍していないピゾラットだが、小説家としては、2004年には全米雑誌賞、2006年にはフランク・オコナー短篇小説賞の候補になり、初長篇「逃亡のガルヴェストン」は、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞などの候補に挙がっている実力派。MGMがこの大作をまかせるに足る才能を持っているのは想像に難くない。
もともとは黒澤明監督の映画『七人の侍』を西部劇に翻案した作品としても知られている本作、オリジナルの映画『荒野の七人』は、ユル・ブリンナー、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンなどが出演した誰もが知っている西部劇映画の名作。続編『続・荒野の七人』を皮切りに、シリーズは第4作まで製作され、1990年代にはテレビシリーズ化もされている。
天賦の才を持つニック・ピゾラットの映画デビュー作におおいに期待したい。(後藤ゆかり)