悪意ありすぎ！前作出演俳優も「もう2度と観ない！」というほど超不謹慎な『ムカデ人間2』が女性に大人気で記録更新の大ヒット！
18日、新宿武蔵野館で映画『ムカデ人間2』大ヒット記念トークショーが行われ、前作出演で一躍脚光を集めた北村昭博、そして本作の熱狂的なファンだという演出家の河原雅彦が来場し、ムカデ愛あふれるトークを行った。
人間の肛門と口をつなげるという、あまりにも不謹慎なアイデアながら日本でも異例のヒットを記録する本作。レディースデーなど女性の集客が多いのも本作の特徴で、この日も多くの女性客が来場した。
しかし、「観せてはならぬ阿鼻叫喚の地獄絵図」をこれでもかと映し出す本作を観客と一緒になって鑑賞した北村、河原の両名は、観客ともどもグッタリとした様子。北村もため息まじりに「僕も唯一ムカデ人間になってる日本人ですけど、1に出ていた本人でもきついっすね。今日で3回目ですけど、もう一生観ません」とまさかのギブアップ宣言（!?）。さらに「1を観て、『何、上品に作っているんだ』と注文をつけたコアなファンの意見を聞いて、トム・シックス監督が『1がダメだと言ったお前を吐かせてやる』と逆ギレみたいに作った映画なんで、悪意がありすぎるんですよね」とリミッターを振り切った本作にちょっぴりあきれた様子だ。
一方、『ムカデ人間』のファンだという河原は「北村さんは僕にとってもスーパースター。『ムカデ人間3』があるらしいんですけど、そんなにすごいんですか？」とワクワクした表情で北村に質問すると、北村は「トム・シックス監督は秘密主義なんで正確なことはわからない」と前置きしつつも、「3では500人つなげるらしいですよ。内容としては、どうやら政治的に発展するらしいです。僕が出演するかどうかはまだわからないですが、2の（主人公の）マーティンやトム・シックス監督も出るようです。本当は1の（ハイター博士役の）ディーター（・ラーザー）さんも出るはずだったんですが、法的な部分でもめてて、今ドロドロになっているんです」と「3部作」と言われる本シリーズ最終章についての情報を明かした。
そのあまりにも壮絶で過激な内容から、上映を拒否する劇場が続出した本作。しかし本作を上映する新宿武蔵野館が「続編を待ち望む人々の声に応えたい」と英断を下し、ムカデファンの喝さいを浴びたことは記憶に新しいが、いざふたを開けてみれば同劇場でのレイトショー史上、最高興収を記録するほどの大ヒットを記録。さらに12人で手をつないで来場すると1人あたり800円で映画を観られる「ムカデ12人割引」には3組36人が成功。“観たくないのに、なぜか観たくなる”ムカデの輪はまだまだ広がりそうな勢いだ。（取材・文：壬生智裕）
映画『ムカデ人間2』は新宿武蔵野館ほか全国順次公開中