「デアデビル」の映画化権を所有していた20世紀フォックス、リメイク製作が期日までに実現されず、マーベル・スタジオに権利返却する予定
マーベル・コミックのスーパーヒーローの一人、デアデビルの映画化権を所有し、リメイク製作を予定していた20世紀フォックスが、10月1日までに製作開始しなければならないという期日に間に合わず、期限延長のリクエストも受け入れられずに、権利をマーベル・スタジオに返却する見通しであることを、Varietyほか複数媒体が伝えた。
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20世紀フォックスは、2003年にベン・アフレック主演で『デアデビル』を映画化しており、リメイク版の製作準備を進めていたが、監督候補だった映画『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』や『THE GREY 凍える太陽』のジョー・カーナハン監督がツイッターにて、「赤いスーツに身を包んだ、『セルピコ』風のレトロ調のスーパーヒーローのアイデアは、今日、はかなくも消えてしまった」とコメント。さらに、「プレゼンは素晴らしく、みんな興奮してくれた。でも、フォックス側の時間切れだ。だから、残念な結果となった」と事の次第を明かしている。カーナハンは、70年代のテイストで仕上げたイメージ映像をYoutubeにアップしている。
『デアデビル』リメイクの進退が明らかになるのは、もう少し先になりそうだが、マーベル・スタジオに権利が戻されるならば、親会社のディズニーとのタッグで、ぜひ改めて可能性を追求してほしい。(鯨岡孝子)