GACKT、デヴィ夫人、押井守監督も参加！ニコニコが新サービス「ブロマガ」開始

　21日、東京・六本木のニコファーレで株式会社ドワンゴ及びニワンゴによる「niconico新サービス発表会」が行われ、ブログとメールマガジン機能を兼ね備えた新サービスで、ニコニコチャンネル内で展開される「ブロマガ」の本日開始が発表された。

　その後のトークセッションには、株式会社ドワンゴの川上量生会長に夏野剛取締役、ジャーナリストの津田大介、同じくジャーナリストの佐々木俊尚、大ベストセラー小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の作者・岩崎夏海らが登壇、新サービスを活用したこれからの情報発信について、熱い議論を展開した。

　「ブロマガ」は情報発信者が自身の記事を無料・有料・一部有料のいずれかで配信するサービス。発信者がユーザーと自由に意見交換できると同時に、有料化することで収益も得られる。現在ニコニコの会員数は2,808万人で、うち169万人が有料会員だといい、「プラットフォームに集客力がある。お客さんが集まっているから、サービスを行える」と夏野取締役。「きっちりした意見を持っている人が、もっと詳しくタイムリーに、テキストのほか動画や電子書籍も使ったマルチなフォーマットでコンテンツを発信できる」と自信を見せた。

　発行人には、政治家の小沢一郎、堀江貴文、GACKT、デヴィ夫人、押井守監督など、名だたる著名人が並ぶ。「『真実を語れば、世界を凍らせる』。これは偉い詩人の言葉なんですけど、言葉ってそういうものなんですよ」と語る押井監督は、「雑誌などで言いにくいことなど、不都合のあるものを中心にまとめていく」とブロマガ記事作成に意欲あるコメントをした。

　もちろん、この日登壇した佐々木、津田、岩崎も「ブロマガ」発行人。岩崎は、「はてなダイアリー」で人気ブログを展開するも、「今日は僕が『はてな』に後ろ足で砂をかけて、『ブロマガ』に移行する記念日ですね」と大胆発言。「だって『はてな』は、超ベストセラー作家（の自分）にタダで『ブログ書いてくれませんか？』って言ってきたんですよ！」と会場の笑いを誘いながら、「ブログはブログとしてあって、『有料』となると僕の中で、新しいコンテンツの発信の仕方が生まれるのでは？　と思った。これまで言えなかったこともたくさん言っていこうと思いますので、よろしくお願いします」と真摯（しんし）に意気込みを語っていた。（取材・文：尾針菜穂子）