映画最強の剣豪は誰だ!トンデモ作品から痛快チャンバラまで古今東西ソード・アクション集合!-映画秘宝
大人気マンガの映画化で、邦画の枠を超えた本格ソード・アクションとしても注目を集める映画『るろうに剣心』が公開を迎える。これを受け、映画専門雑誌「映画秘宝」10月号では、映画における最強の剣豪たちを紹介。「地上最強のソード・アクション映画決定戦!!」と題した特集を展開している。
特集ページでは、市川雷蔵の眠狂四郎、若山富三郎が演じる拝一刀(『子連れ狼』)、三船敏郎による椿三十郎など「最強」の名に恥じない面々がズラリ。中でも秘宝は、勝新太郎版『座頭市』を最強の剣豪と位置付け、『るろうに剣心』大友啓史監督らによるコラムや、セルジオ石熊氏によるシリーズベスト・バウト5など、徹底的にその魅力が語られている。
もちろん世界にも目を向けており、アーノルド・シュワルツェネッガーの『コナン・ザ・グレート』、ユマ・サーマンの『キル・ビル』はじめ、『ブレイド』『ハイランダー/悪魔の戦士』『ブレード/刀』など各国ソード・アクション映画と剣豪たちも徹底紹介。また秘宝らしいトンデモな珍作も挙げられており、藤岡弘、演じる侍が現代ロサンゼルスにタイムスリップする『SFソードキル』や『アメリカン忍者』『リトルトウキョー殺人課』など、タイトルからして底抜け臭漂う作品が並ぶ。
そのほか興味深いページは、やはり公開間近となったリドリー・スコット監督最新SF『プロメテウス』の大研究。オタク的知見からの分析はじめ、スコット作品の編集を数多く手掛けるエディター・横山智佐子へのインタビューでは『ブラックホーク・ダウン』や『キングダム・オブ・ヘブン』といったスコット作品編集の裏側が明かされている。
さらに、シルヴェスター・スタローンによるアクションオールスター映画『エクスペンダブルズ2』の最速レビュー。『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』に関連した、フィクションをドキュメンタリー調に描くモキュメンタリー映画の特集など、映画ファンの知的好奇心を満たすディープな情報が詰まった一冊となっている。(編集部・入倉功一)
映画雑誌「映画秘宝」10月号 洋泉社刊は発売中 価格:1,050円(税込み)