『アバター』のサム・ワーシントン、ブッカー賞ノミネート作家ティム・ウィントン原作のミステリーの映画化『ザ・ライダース』の主役に
映画『アバター』のサム・ワーシントンが、ブッカー賞ノミネート作家ティム・ウィントン原作ミステリーの映画化『ザ・ライダース(原題) / The Riders』の主役に決定したとEmpireOnlineその他複数メディアが明らかにした。
原作の「ザ・ライダース(原題)/ The Riders」は、世界でも権威ある文学賞のブッカー賞で1995年の最終候補に残った作品。ストーリーは、ヨーロッパ中を二年間旅をしたオーストラリア人夫婦がアイルランドで新しい生活を始めようと決め、夫のスカリーはアイルランドに買った農家で先に暮らし始める。妻のジェニファーは7歳の娘ビリーを連れてオーストラリアに戻り引越しの準備を進め、アイルランドの空港に降り立つが、そこには、ジェニファーの姿がなく、ビリーだけが立っていた。ジェニファーは自分の意思で姿を消したのか、それとも誰かに誘拐されたのか、そんなジレンマを抱きながら、スカリーのジェニファー捜索が始まる……というもの。
映画『ディア マイ ファーザー』(日本未公開)製作者のロバート・コノリーがメガホンを取り、映画『エリザベス』のマイケル・ハースト、女優のフラン・ブリル、スージー・ブルック=スミスがウイントンの原作を脚本化するとのこと。
共演は映画『英国王のスピーチ』のティモシー・スポール、映画『アンダーワールド 覚醒』のチャールズ・ダンスがすでに決まっている。
『アバター』『タイタンの戦い』などSFやファンタジー映画のアクション俳優のイメージの強いサム・ワーシントンだが、今年日本公開の映画『崖っぷちの男』では冤罪で服役し無罪を証明する男を演じるなど、幅広い芸域を持っている。この映画でも娘を連れての妻捜索劇で葛藤する普通の男を演じるワーシントンが見られそうだ。撮影は来年で公開は2014年の予定。(後藤ゆかり)