新井浩文、チバユウスケは「怖そうな兄ちゃん」!バーでの印象的な初対面を語る
3日、映画『赤い季節』完成記念イベントが渋谷WWWで行われ、キャストの新井浩文、村上淳、新居延遼明、監督・脚本の能野哲彦によるトークショーのほか、新居延遼明アコースティックユニット“パンジー”、劇中バンドTHE GOLDEN WET FINGERS(チバユウスケ、イマイアキノブ、中村達也)のスペシャルライブが行われファンを大熱狂させた。
同作は、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケ初のソロプロジェクトSNAKE ON THE BEACHにインスパイアされて生まれたロックムービー。彼の楽曲さながらのテイストで、殺し屋稼業から足を洗いまっとうに暮らそうと夢見る青年が(新井)が、かつての仲間が現われたことから運命の歯車を狂わされていく姿を描く。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの楽曲が使用された『青い春』に続き本作でもチバとタッグを組むことになった新井は、チバの最初の印象を「怖そうな兄ちゃん」だったと語る。「バーでずっとこっち見てる人がいて、絶対ケンカ売られる、マジ怖えぇって思ってチラチラ見てたら、あれチバさんじゃないかと思って(笑)。で、『俳優やってる新井です』とあいさつしに行ったら『知ってる』ってあっさり(笑)」。うれしくてそのまま朝10時くらいまで飲んだといい、「最後はかぶっていたキャップをもらって、いまだに家に飾っています」と印象的な初対面のシーンを振り返った。
また、新井が「能野監督がハードなロマンチストで、『バイクに乗ったら俺の荒ぶる魂がどうたらこうたら』みたいにクサいセリフが多いので、もっと人間っぽいセリフに直してくれって頼んだことが(笑)」とぶっちゃける場面も。その一方で殺し屋として演じた銃撃のシーンでは、「テストでは『バーン』って口鉄砲でやるので全然テンション上がらないんですよ」と脱力エピソードも明かした。
映画初出演となった若手の新居とも撮影を通じて仲良くなったという新井は、「正直演技なんてどうでもいいと思う。要は肝が据わっているか。映画は生き方がスクリーンに映るものとも思っているけど、それは持って生まれたものよりも、どう生きてきたかなんだ」と先輩として熱いメッセージを送っていた。(取材・文:中村好伸)
映画『赤い季節』は10月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開