貫地谷しほり、難役に挑戦!堤幸彦監督『くちづけ』映画化決定!
貫地谷しほりが竹中直人と2度目の父娘役を務め、堤幸彦監督のメガホンで、テレビドラマ「花より男子(だんご)」シリーズなどで脚本を務め自らも俳優として活躍する宅間孝行が主宰した劇団「東京セレソンデラックス」の舞台「くちづけ」を映画化することが明らかになった。宅間は本作で、原作、脚本、出演の三役を担当する。
本作で貫地谷が演じるのは、竹中演じる漫画家・愛情いっぽんの娘で、知能の発達が幼稚園でストップしてしまった女性マコ。いっぽんは、宅間演じるうーやんたちが暮らすグループホーム「ひまわり荘」で住み込みスタッフとして働き始め、共にやって来たマコが、徐々にうーやんに淡い恋心を抱いていく。
宅間が10年以上前に見た新聞の小さな記事にあった「切なさ」を、作品にして伝えたいと、「東京セレソンデラックス」10周年記念公演で世に送り出した「くちづけ」。今回メガホンを取る堤監督は、その原作について、「『くちづけ』には社会性がある。目を背けてはいけないことが作品の中にある」。伝えたいメッセージを感じた。そんな堤監督の演出には、宅間も「舞台の良いところに堤監督の独創性やアイデアが盛り込まれ、良いトコ取りになっている」と全幅の信頼を寄せている。
出演は、貫地谷、竹中、宅間のほか、田畑智子、橋本愛、岡本麗、嶋田久作、麻生祐未、平田満。「正直、私に出来るのか、とても不安でした。私をキャスティングしてくれた方々、久しぶりにお会いする堤監督、大好きな共演者の皆様、そして自分を信じて突き進みました」という貫地谷と、映画『僕らのワンダフルデイズ』以来2度目の父娘役に「再び貫地谷しほりさんと父娘役ができたことがうれしかった」と出演の喜びを語る竹中は、映画の中でどのような化学反応を見せるのか?
堤監督は、宅間が自ら映画オリジナルのキャラクターも交えて手掛けた脚本を、「深く笑える、深く泣ける。ストーリーに引き込まれて、笑いながら泣いて、最後は自分の生き方と、この作品が伝えたいこと、距離を観終わった後にも考える。すばらしい作品だと思います」と絶賛している。映画もそんな作品に仕上がることだろう。(編集部・島村幸恵)
映画『くちづけ』は2013年春全国公開予定