『ヘルタースケルター』ロンドン映画祭出品決定!英評論家は「沢尻エリカは日本版ケイト・モス」と絶賛
興行収入が20億円を突破するなど大躍進を続けている映画『ヘルタースケルター』が、ロンドン映画祭に出品されることが決まった。上映日の現地時間10月12日には監督の蜷川実花が渡英し、上映前の舞台あいさつと上映後のティーチインに登壇する。
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ロンドン映画祭は今年で56回目を迎える歴史ある映画祭。本映画祭を率いるプログラマーで映画評論家のトニー・レインズ氏は、北野武監督やウォン・カーウァイ監督を発掘し世界に知らしめた人物として知られており、彼らに続き蜷川が監督として世界に羽ばたくことになるのかも注目される。
本作は、そのレインズ氏により特別招待作品として選出され、「DARE pathway 部門」への出品が決定。同部門は、本年から就任した映画祭ディレクターのクレール・スチュアート氏により新たに創設された「観客を居心地の良い場所から連れ出す、攻撃的で、率直で、強烈な印象を残す作品を紹介する部門」となっており、まさに『ヘルタースケルター』にぴったりといえるだろう。
レインズ氏は、「高名な舞台演出家蜷川幸雄を父に持つ蜷川実花の劇場用映画監督第2作は、蜷川の名に恥じない作品だ。大掛かりで華やかでスリリング。最も勢いのあった頃のケン・ラッセルをどこか思い起こさせ、日本のポップカルチャーを動かしている、スーパーモデルや10代のアイドル業界への痛烈な批判になっている」と本作を絶賛。
また主演の沢尻エリカを「日本版ケイト・モス」と表現し、「その美貌が、女王然と振る舞う傲慢(ごうまん)な彼女の、自己への嫌悪に対するいら立ちと、その犯罪的なテクニックが警察の捜査対象となっている美容クリニックの仕事を、覆い隠している」と分析している。台湾での大ヒットに続き、今後も香港(9 月20 日公開)や韓国などでの公開が予定されている本作。『ヘルタースケルター』の躍進は今後も続きそうだ。(編集部・市川遥)
映画『ヘルタースケルター』は上映中