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命を紡ぐ人々の素顔…震災ドキュメンタリー『生き抜く 南三陸町 人々の一年』公開決定

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映画『生き抜く 南三陸町 人々の一年』より
映画『生き抜く 南三陸町 人々の一年』より - (C) MBS

 MBS(毎日放送)取材チームが手掛けたドキュメンタリー映画『生き抜く 南三陸町 人々の一年』が、10月に劇場公開されることが決まった。

 本作は、東日本大震災後の宮城県南三陸町の人々を一年間追い続け、彼らの素顔やそこにある現実をつぶさに映し出したドキュメンタリー作品。関西エリアで放送された3つのドキュメンタリー番組を再構築したノーナレーションの映画で、約800時間という膨大な映像から、現地の空気感をあますところなく盛り込んでいる。

 あえてナレーションを付けなかったことについて、井本里土プロデューサーは「未曾有の災害を理解するには、被災地で複雑に絡み合った現実を見つめることも大事」として、ナレーションがストーリーを導く手法を封印したと明かす。わかりやすさを強調することなく、スクリーンに映し出される悲しみと絶望、被災地の温度、情景、息づかいに目を向けてほしいというメッセージと覚悟が込められているようだ。

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 「わたしたちは『被災地の真実を伝える』ことにこだわった」と語ったのは森岡紀人監督。その言葉通り、本作では最愛の妻を亡くした男性が幼子二人を育てながらゆっくりと前へ歩もうとする姿や、避難所でのストレスや孤独に苛まれる女性、行方不明の一人娘を探すためにいち早く海での仕事を再開し、網を投げ入れる漁師など、命を紡ぐ人々の素顔が克明にとらえられている。日本人としてぜひ観ておきたい一作といえるだろう。(編集部・小松芙未)

映画『生き抜く 南三陸町 人々の一年』は10月6日に第七藝術劇場(大阪)ほか順次公開、10月13日よりポレポレ東中野(東京)にて2週間限定公開

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