中村蒼、役者デビューの場に凱旋!新作舞台主演決定で谷村美月と共演!
故・つかこうへいの代表作「熱海殺人事件」への出演など、舞台でも目覚しい活躍を見せる俳優の中村蒼が、新国立劇場小劇場で来年公演予定の舞台「THE EARTH,THE AIR and THE SEA」(仮題)で主演を務めることが決定した。
新国立劇場といえば、中村が2006年に役者デビューを果たした主演舞台「田園に死す」を上演した場所。それから6年、数々の映画やドラマで経験を積んできた中村にとって、本作はまさに凱旋(がいせん)公演となる。
上演にあたっては、現代ドイツ演劇界の指導的立場にあり、数々の受賞歴を持つ劇作家ローラント・シンメルプフェニヒ氏に書き下ろしを委嘱。同氏が2008年に初来日したときの経験を基にした、ファンタジー・コメディーになるというが、同氏は「エンターテインメントを通して、フクシマやハリスバーグ(スリーマイル島)、チェルノブイリなどで起きたこと、その意味を本質的に問いかけるように、観客を誘いたい」と語っている。
同氏の新作がドイツ語圏以外の国で初演されるのは初のこと。この貴重な舞台の主演を務めるにあたり、「新国立劇場は、僕がこの世界に入って初めて立った場所です。デビューした所です!」と喜びを語る中村は「そしてまたこうしてその舞台に立てることを光栄に思ってます。まだどんな作品になっていくかは未知ですがそれまで自分の実力をさらにあげて舞台に挑みたいと思います」と気合十分な様子で語っている。
本作には主演映画『トリハダ -劇場版-』の公開が迫る谷村美月も出演。制作担当者は「演出の宮田(慶子)とは、手の届きそうな感覚で芝居をしてくれる人がいい、自由に芝居をしてくれる人がいい、見る人が一緒に戦おうと思える人がいい、と考えていました。今の若い男女でその条件を満たしていると感じた」と起用理由を語っている。役者として、男としてますます成長する中村の原点回帰となるステージに期待したい。(編集部・入倉功一)
舞台「THE EARTH,THE AIR and THE SEA」(仮題)は新国立劇場小劇場にて2013年6月上旬より公演予定(16~20回予定)