『ニモ』はピクサー作品で最も3Dに向いている!監督が明かすその魅力!
大ヒットアニメーションを3D化した映画『ファインディング・ニモ 3D』のアンドリュー・スタントン監督が、本作の3Dの魅力について語ったインタビュー映像が公開された。スタントン監督は、本作が3D化されると聞いたとき、本作以上にふさわしい作品はないと考えていたといい、同映像中ではその理由も明かしている。
映画『ファインディング・ニモ 3D』のアンドリュー・スタントン監督インタビュー映像
そもそもCGアニメは、通常の2Dであっても3次元的な奥行きの深さを持っているという点で3D化に向いているのだという。その中でもとりわけ本作が3D化に適しているのは、その奥行きの深さを最大限に表現できる海が舞台になっているため。実際に完成した3D映像を観たスタントン監督は「冒頭からまるで実際に海の中にいるような気分にさせられた。すごい臨場感だったね」と絶賛を惜しまない。
オリジナルの制作時から海の広さをいかに演出するかに頭をひねっていたというスタントン監督。学校へ向かうニモの視点から描いた海中のパノラマ世界を3D効果が最大に発揮されているシーンの例に挙げると同時に、3D版最大の見どころとしてはクラゲの大群が登場するシーンをアピール。「四方八方クラゲたちに囲まれて、まるで出口のない森の中にいるかのような臨場感が楽しめる」とコメントしている。
すでに2016年中の公開を目指して製作がスタートしている続編でもメガホンを取ることが予定されているスタントン監督。2003年の作品が改めて劇場公開されることについては、「オリジナル版を観たことがない若い世代の観客にこの作品を届けることが出来るっていうのが、何よりエキサイティングなことだね。作り手にとって、次世代の観客が自分の作品を再発見してくれるほど嬉しいことはない」と歓迎している様子だった。(編集部・福田麗)
映画『ファインディング・ニモ 3D』は9月15日より3D劇場限定公開