北野武、映画祭での無冠は意に介せず!新作『アウトレイジ ビヨンド』に絶対の自信!
18日、千代田区内幸町のイイノホールで映画『アウトレイジ ビヨンド』ジャパンプレミアが行われ、“極悪人”を演じた北野武監督(ビートたけし)、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という総勢12人の豪華キャストが勢ぞろいした。
映画『アウトレイジ ビヨンド』ジャパンプレミア写真ギャラリー
“世界の北野”の最新作は、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだと思われていた元山王会大友組組長・大友(ビートたけし)がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に巻き込まれていく。
先日開催された第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映された本作だが、ステージに登壇した北野監督は映画祭でのスクリーニングを振り返り、「暴力やバイオレンス映画ということで、反応が怖かったですけど、試写後、歓迎してもらったのでホッとしました。あっちにはイタリア人の(北野監督の)ファンクラブの人がいて、映画についてもかなり冷静に応えてくれる人たちなんですが、正直言って、暴力映画の最高傑作だと言ってくれました。メシをおごったのは俺だけど」とコメントし、会場を沸かせた。
さらに「ただ、時代の流れでヤクザ映画や暴力映画がゴールデンなんとか(金獅子賞)をもらっちゃいけないということで、いいやと思った」と付け加え、映画祭で無冠であったことについては意に介していない様子だった。
主役級の男たちが12人集まったこの日。北野は、「今回の映画は全員が主役をはれる人たち。当然ギャラも相当かかります。事務所としては大変なんで、どうにか赤字が解消できるよう皆さんお願いします」と冗談交じりに呼び掛けたが、「高倉健さんの任侠映画、深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズなどが暴力映画の歴史を作りましたが、この『アウトレイジ』は新しい時代のもの(暴力映画)が撮れたと思うんで、最後まで楽しんでください」と本作に自信を見せた。(取材・文:壬生智裕)
映画『アウトレイジ ビヨンド』は10月6日より全国公開