秋吉久美子が夫婦初共演！閉館する銀座シネパトスが映画に！

　来年3月31日に閉館する銀座シネパトスを題材にした映画『インターミッション』が制作され、主演の秋吉久美子が夫、小野寺・グレン・光と初共演を果たすことが明らかになった。そのほか『ヒミズ』の染谷将太、香川京子、小山明子、水野久美、竹中直人、佐野史郎ら名優から若手まで総勢32名の豪華キャストが友情出演する。

　9月23日のクランクインを前に、18日、都内・波除稲荷神社でおはらいが行われ、全キャストが発表された本作。監督はシネパトスゆかりの映画評論家・樋口尚文が手掛けている。

　物語の舞台は、取り壊しが決まった銀座の古い名画座。少しイラだちながら最後の日を待っている支配人クミコ（秋吉）と年の差カップルの夫・ショウタ（染谷）、映画の休憩時間ごとにスパークするちょっとアブないお客さんたちの触れ合いを描く異色エンターテインメント。秋吉の夫、小野寺・グレン・光は映画館にやってくる日系ハワイアンを演じている。

　東日本大震災の影響を受け建物の耐震性が見直され、閉館が決まった銀座シネパトス。樋口監督は「普通は『さよなら興行』だが、今回は『ネガティブな人々を映画で元気付ける。日本の不安感情を吹き飛ばす興行』にしたい。しみじみと最後を見送るのではなく、最後までポジティブでいたい!!」と気合のコメント。銀座シネパトスの鈴木支配人は「今まで出会った多くの映画人とこのような作品を作れるのはこれ以上ない幸せ。シネパトスは幸せな映画館です」と感無量の様子。

　大女優から個性派俳優、若手までがそろい、映画愛が詰まった同館最後のロードショー作品が、日本映画界の未来に明るい光を差すことにも期待したい。（編集部・小松芙未）