平岡祐太、生涯役者宣言!最近ハマっているのはゴッホ!?
作品の舞台である徳島県で先行上映された映画『人生、いろどり』で、シルバー世代の女性たちが「葉っぱビジネス」を始めるきっかけを作った農協職員を熱演した平岡祐太が、上勝町での撮影裏話や、最近ハマっていることなどについて語った。
本作は、過疎化と高齢化が進む徳島県上勝町で、シルバー世代の女性3人が料理のツマとして“葉っぱ”販売ビジネスを立ち上げた実話を基に夢と希望を描くサクセスストーリー。
映画のロケ地である上勝町は、実際に近所の山などで取れる草や葉っぱを料理のツマとして売るぐらい自然が豊かで、四季折々に美しい風景が広がっている。現場では地元の方がシイタケ料理をふるまってくれたそうで、おいしくいただいたとか。ひと月もの間、大自然の山の中で過ごしたそうだが、自分と向き合う時間もあり、撮影のない日はDVDを観たりゆっくり過ごすことができたという。
そんな便利な都会での暮らしとは百八十度違う上勝町での撮影は、さまざまな発見があったそうで、吉行和子、富司純子、中尾ミエ、藤竜也というそうそうたるメンバーとの共演から学ぶことも多く、長年経験を積んできた役者だけが持つ芝居の奥深さや、俳優の人生そのものがスクリーンに映り込むという事実を改めて感じたそうだ。
現在は、「いい役者になる!」という目標のため、この映画の主人公である70代や80代の女性たちと同じように「生涯現役」を心に誓い、目下努力中という平岡。人生経験を豊かにするために、映画や本などいろいろなことに興味を持ち、まず触れてみることにしているそうだ。最近では絵を描くことに挑戦。お気に入りの画家はゴッホだそうで、「夜のカフェテラス」の幻想的な風景に惹(ひ)かれるのだという。
映画について「とにかく愛にあふれた現場でした。僕もこの世は愛が全てだと思います」とさわやかに締めくくった平岡。俳優としてさらなる成長が期待される彼に、今後も注目したい。(取材・文:平野敦子)
映画『人生、いろどり』は9月15日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開