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『モテキ』大根監督が『その夜の侍』を絶賛!初監督にして老練…でもヒットとは別もの?

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赤裸々なトークを繰り広げた新井浩文、赤堀雅秋監督、大根仁監督
赤裸々なトークを繰り広げた新井浩文、赤堀雅秋監督、大根仁監督

 22日、第四回下北沢映画祭で映画『その夜の侍』公開記念スペシャルトークショーが行われ、赤堀雅秋監督、俳優の新井浩文、二人と親交が深い『モテキ』の大根仁監督が出席し赤裸々なトークを展開した。

映画『その夜の侍』公開記念スペシャルトークショーフォトギャラリー

 『その夜の侍』は人気劇団「THE SHAMPOO HAT」の赤堀にとって映画初監督作。ひき逃げ事件の犠牲になった妻の復讐(ふくしゅう)に燃える男(堺雅人)と、その事件の犯人で刑務所から出てきた男(山田孝之)が対峙(たいじ)する姿を、重厚なタッチで紡ぎ出す見応えのある物語だ。

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 すでに試写を観たという大根監督は「初監督だからという言い方は失礼だけど、老練な感じがした。赤堀君が演劇で積み上げてきたものはすごい。もちろん映画の技術的なことは知らずに入ったんだと思うけど、赤堀君の脚本力、演出力に俳優たちが引っ張られて。異業種監督が撮ったような映画には見えなかった。よくできている」と絶賛。しかし「ただ僕、赤堀君のことは好きだし、映画監督をやったことは喜びたいんだけど、この映画当たるかな?」と身もふたもないコメントを付け加える。

 というのも「山下(敦弘)君の『苦役列車』や『松ヶ根乱射事件』なんて僕はビンビンきたけど、僕がビンビンくるものほど当たらないんだよね。『苦役列車』(当時AKB48の前田敦子出演)を観て、『AKBファンなら観に行け』と応援ツイートを送ったら、AKBファンから『ファン全員があっちゃん推しだと思うなよ』というツイートが返ってきたし」という過去を明かす大根監督。一方、その『松ヶ根乱射事件』に主演した新井は公開当時を振り返り、「宣伝部の子が泣いていたんで、どうしたんだろうと思ったら、公開初日に観客ゼロが出たっていうんですよ。業界の評判は良かったのに。『その夜の侍』も『松ヶ根~』みたいにしたくないんで、ぜひ劇場に来てください」と冗談交じりにアピールした。

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 赤堀監督と大根監督の出会いは2002年。国分太一、生田斗真出演のテレビドラマ「演技者。」第4弾「アメリカ」にまでさかのぼる。「その後、何本一緒に仕事をしたかわからない。汚い言い方だけど、大根さんにはケツの穴まで見られている感じで。お互い何でも知っているんですよ」と赤堀監督が語る通り、お互いの才能を認め合っているからこそズバズバ言い合える関係。辛口エールを交えながらも、本作のヒットをしっかりと願っている様子の大根監督だった。(取材・文:壬生智裕)

映画『その夜の侍』は11月17日より全国公開

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