ロマン・ポランスキー監督、ブロードウェイの舞台劇「ヴィーナス・イン・ファー」を映画化
映画『チャイナタウン』や『戦場のピアニスト』などでおなじみのロマン・ポランスキー監督が、ブロードウェイの舞台劇「ヴィーナス・イン・ファー(原題) / Venus in Fur」を映画化することがDeadlineや複数のメディアによって伝えられた。
舞台劇をロマン・ポランスキー監督が豪華キャストで映画化! 映画『おとなのけんか』場面写真
これは、ポランスキー監督と彼の長年のパートナーであるロベール・ベンムッサとアラン・サルドが企画している作品で、脚本はオリジナルの舞台劇を執筆したデヴィッド・アイヴスとポランスキー監督が共同執筆するようだ。キャストは、映画『フランティック』や『赤い航路』などでポランスキー監督とタッグを組み、現在はポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエと、映画『灼熱の肌』のルイ・ガレルが主役を演じることになっている。
オリジナルの舞台劇は、映画『ミッドナイト・イン・パリ』のニナ・アリアンダが主演し、彼女はこの作品でトニー賞を受賞していた。そのストーリーは、ニューヨークのオーディション・スタジオで、劇作家兼演出家のトーマスは、作品に合う女優を見つけることができず帰宅しようとすると、突如女優が遅刻して現れる。最初は、彼女を無視して帰ろうとしたトーマスだが、その女優はありとあらゆる手段を使ってトーマスを引き止め、いつの間にかトーマスは彼女に引き込まれていく。オーストリアの作家L・ザッヘル=マゾッホの小説「毛皮を着たビーナス」を、現代風にデヴィッド・アイヴスが脚色していた。
撮影は、パリで11月から行われるようだ。ちなみに、ポランスキー監督が当初メガホンを取る予定だったドレフュス事件を描いた映画『ディー(原題)/ D』は、この作品の後に製作することになったようだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)