NHK震災報道、国際エミー賞を受賞 日本メディア受賞は初
昨年3月の東日本大震災発生直後のNHKの報道が、第40回国際エミー賞のニュース部門最優秀賞を受賞した。日本のメディアがニュース部門で国際エミー賞を受賞したのは今回が初のこととなる。
NHKの報道は、震災の直後から災害の状況を国内外に継続的に報じたことが評価。去年の報道を対象にしたニュース部門では、ニューヨーク・ウォール街から始まったデモの報道など、世界各国の4つのニュース番組がノミネートされていた。
NHKオフィシャルサイトには、受賞に際しての松坂千尋報道局編集主幹の「震災からの復興や原発事故の報道を続けるとともに、災害時に被害を少しでも減らすための放送を一層、進めていきたい」とのコメントが掲載されている。
国際エミー賞は、アメリカ国外のテレビ作品や俳優を対象とした賞。NHK作品では過去に、「坂の上の雲」「サラリーマンNEO」などが同賞にノミネート。「星新一ショートショート」やNHKスペシャル「奇跡の生還~スクープ チリ鉱山事故の真実~」などが受賞している。(編集部・福田麗)