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園子温監督、原発問題に挑んだ最新作で日本映画の改革望む!

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園子温監督
園子温監督

 16日、東京・千代田区の参議院議員会館にて、映画『希望の国』の試写会が行われ、園子温監督、写真家の桃井和馬氏、橋本勉衆議院議員、谷岡郁子参議院議員らが、本作の題材となった原発をテーマに討論した。

映画『希望の国』写真ギャラリー

 本作は、東日本大震災後の架空都市・長島県を舞台に、再度の大地震と原発事故の被害に襲われた人々の姿を荘重に描いた作品。真っ向から、原発、放射能の恐怖といったテーマに取り組み、9月に開催された第37回トロント国際映画祭では、最優秀アジア映画賞を受賞していた。

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 谷岡議員は本作を、「被害を受けた方々が、怖がるのは当然。『逃げろ』と言われても逃げられない人がいる。どれもありというメッセージが込められている」と評し、「その現実を目に見えるようにしてくださった監督には、心から感謝申し上げたいです。ありがとうございます」と謝辞を述べた。

 それを受けて園監督も「ありがとうございます」と頭を下げ、「今、絶対に知っておいてほしいことだけを映画にしました。福島は他人の問題だと思っている人もいるだろうけれど、次はあなたの町ですよ、と指さしているつもりです」と解説。そして、「ぜひ本作を映画館で観ていただきたい」とアピールした。その理由として、「今やっている戦争を批判する映画を撮って、それにアカデミー賞を与えちゃうアメリカ映画ってすごい」と映画『ハート・ロッカー』を引き合いに出し、「『原発映画ヒット!』となれば、今進行中の社会問題を批判する映画を撮ってもいいんだ、となる。そうすると、日本映画の改革もできるんです」と粛々と語った。(取材・文:尾針菜穂子)

映画『希望の国』は10月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開

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