『009 RE:CYBORG』完成に宮崎吾朗、細田守、富野由悠季らトップクリエイター集結!辛口意見も!?
東京・新宿バルト9で18日、故・石ノ森章太郎のSFマンガ「サイボーグ009」を原作にしたアニメーション映画『009 RE:CYBORG』完成披露試写会が行われ、神山健治監督のほか、永井豪、富野由悠季、宮崎吾朗、細田守、水野英子、鈴木伸一など、日本のトップクリエイターたち約250名が出席した。
日本マンガ界にその名を残す、石ノ森章太郎のSF大作を、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治監督が映画化した本作。2013年の現代を舞台に、改めて「正義とは何か」を問う話題作とあって、この日は、日本を代表するマンガ家やイラストレーターらがこぞって鑑賞に訪れた。
上映後、「機動戦士ガンダム」などで知られる富野監督は、まず「僕は(手塚治虫傘下の)虫プロ出身なので、石ノ森さんは敵なんです」と笑いを誘うも、「原作をマンガとして見ていたときの感覚があって、(本作を観るのに)すごく抵抗感があった。でも(本作は)それを乗り越えているので、許容範囲内。点数でいうと59.9999……点かな」と評価。「でも自分には絶対作れないカット割りなどが見えて、勉強させてもらった」と現役クリエイターらしくコメントした。
一方、「デビルマン」などの代表作を持つ永井は、石ノ森のアシスタントを務めていた。「『009』ではたくさん背景を描いていたので、懐かしかったです」と感慨深げ。「もし石ノ森さんが本作を観たらどう思うか」と聞かれ、「クオリティーが高いので喜んだと思う」と即答。「でもキャラクターが変わっちゃったので、そのあたりはちょっと何か言うかも」と笑顔で目を細めながら語っていた。(取材・文:尾針菜穂子)
映画『009 RE:CYBORG』は10月27日より公開