『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラム役アンディ・サーキスが「動物農場」で監督デビュー!
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラムや、『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のハドック船長などで知られるアンディ・サーキスが、小説「動物農場」の映画化作品で監督デビューを果たすことが明らかになった。
アンディ・サーキス出演映画『ホビット 思いがけない冒険』場面写真
「動物農場」は、1945年に出版されたジョージ・オーウェルの小説。農場の動物たちが人間に反発して革命を起こし、自分たちで動物の世界を統治するさまを描いた寓話(ぐうわ)的作品で、当時のファシズムへの皮肉が込められている。
サーキスはCGでの映画撮影で得た自らの経験を生かし、プロデューサーのジョナサン・カヴェンディッシュと共に2011年にパフォーマンス・キャプチャー・スタジオ、ザ・イマジナリウムをロンドンに開設。「動物農場」の映画化は、新設スタジオの第1弾企画となる。
The Hollywood Reporterによると、 現在、サーキスはこの企画に専念しているとのこと。「モーションキャプチャーも使用するが、通常の撮影スタイルも併用していくつもりだ」ともコメントしている。また、同作品にはシリアスな政治的要素を含ませるつもりはなく、ファミリー向けの映画として制作するという。
この作品以外にも、同スタジオは、イギリスの若手作家サマンサ・シャノンによる来年出版予定の小説「ザ・ボーン・シーズン(原題)/ The Bone Season」の映画化権も獲得している。
サーキスは、出演を果たしている映画『ホビット』シリーズにて、ピーター・ジャクソン監督のリクエストでセカンドユニットの監督も務めており、200日もの撮影期間、監督としての手腕を磨く機会に恵まれている。 長編監督デビュー作で、サーキスの新たな才能が発揮されるに違いない。(鯨岡孝子)