ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の映画化をワーナー・ブラザーズが断念!
トニー賞受賞のミュージカル作品「ジャージー・ボーイズ」の映画化で、その企画を進めてきたワーナー・ブラザーズが制作を断念したことを、Varietyほか複数のメディアが伝えた。
これは、もともと映画『ヒューゴの不思議な発明』や『ダーク・シャドウ』をプロデュースしたグレアム・キングの制作会社GKフィルムズが、コロンビア・ピクチャーズのもと企画していた作品だが、コロンビア・ピクチャーズが制作を断念し、その後引き継いだワーナー・ブラザーズも、今回制作を諦めたようだ。
今のところ、ワーナー・ブラザーズの具体的な制作断念理由は明かされていないが、題材が海外の観客の興味を引くのか? と疑問視していたことが理由ではないかと、幾つかのメディアに取り上げられているようだ。
「ジャージー・ボーイズ」は2005年から上演され、そのストーリーは、ニュージャージー州の労働階級のもとに生まれた4人の青年たちがバンドを組み、スターダムを駆け上がっていく姿を描いた作品で、1960年代に世界を席巻していたフランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズの伝記ミュージカル。
脚本をマーシャル・ブリックマン、リック・エリースが執筆、作曲はフォー・シーズンズのボブ・ガウディオ、作詞はボブ・クリューが担当していた。映画化では、『アイアンマン』のジョン・ファヴローがメガホンを取ることになっている。
二つの配給会社が制作を諦め、現在制作会社GKフィルムズは、20世紀フォックスやパラマウント・ピクチャーズに新たにアプローチをかけているようだ。はたして制作できるのであろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)