「指輪物語」にちなんで恐竜を命名…その名も「サウロンの目」
2007年に化石が発見されたばかりの新種の恐竜が、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するキャラクターにちなみ、「サウロンの目」と名付けられたことが明らかになった。
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National Geographicによると、ギリシャ語で「サウロンの目」を意味する「サウロニオプス・パキトルス(Sauroniops pachytholus)」と名付けられたのは、約9,500万年前ごろの中生代白亜紀後期に、現在の北アフリカで活動していたとみられる恐竜。発見された化石からは眼窩(がんか)部が一つしか確認できず、それが映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するサウロンを連想させたため、この名前が付けられた。
2007年に一片の化石がモロッコ南東部より発見され、存在が確認された同恐竜は全長12メートルほどだったと推測されており、これはティラノサウルスと同等の大きさ。ただし、研究を進めているアンドレア・カウ氏によると、これ以上正確さを求めるためには、さらなる化石の発見が必要とされるという。
サウロンといえば、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのラスボス的存在であり、主人公のフロドたちが持っている指輪を作った張本人でもある。その名前が冠された恐竜の姿を想像するしかできないのが残念だ。(編集部・福田麗)