草なぎ剛、介護の体験実習で思いやりの大切さを痛感!
「介護の日」である11日、映画『任侠ヘルパー』公開を記念したイベントが世田谷福祉専門学校にて行われ、草なぎ剛、夏帆、風間俊介が未来の介護ヘルパーを目指す生徒たちと対面し、着替えの介助と車椅子への移乗介助の実習に参加した。
夏帆、未来の介護ヘルパーを目指す生徒たちと対面し、着替えの介助と車椅子への移乗介助の実習に参加
映画をいち早く鑑賞した世田谷福祉専門学校の生徒50人の前に登場した草なぎは、実際に介護に携わっている生徒から「すごく良かった」という感想を聞くと「監督やスタッフの方と一生懸命、介護のことを調べ、ディスカッションをしたのでうれしい」と満面の笑顔を浮かべた。
兄弟のためにキャバクラで働く茜を演じた夏帆は「介護の経験をしたことがなく、今まで身近ではなかったのですが、この映画をきっかけにいろいろなことを考えるようになりました」と真剣な表情で語りつつも、茶髪に染めた役柄には「普段はローテンションな感じなので、髪も染めて弾けた役をやれて楽しかったです」と映画出演の感想を述べた。
後半は被介護者の着替えの介助とベッドから車椅子への移乗の介助を体験。先生の指導を真剣に聞きながら実習を行う草なぎ、風間、夏帆の姿は真剣そのもの。何とか一通りの介助を終わらせると「短い時間でしたが、本当に大事なことを学びました。一人一人が(介護への)意識を持つことでたくさんの方々が救われると思います。みんなで手を取りあって頑張っていければ」と草なぎが感想の述べると、夏帆も「とても難しかった。相手が人間なので緊張しましたし、気持ちのキャッチボールが大事だと感じました」と感慨深げに語った。
また特殊器具を装着して被介護者状態となり介護を受ける立場を経験した風間は「(器具をつけると)立っているのも辛いし、視界も狭い。そういう状態でも、介護者の肌を通じて思いやりが伝わってきました。気持ちの配慮プラス介護の知識や技術があればよりいいのでは」と強い眼差しで感想を述べた。
本作は、極道でありながら、介護ヘルパーとして奮闘する男の姿を通して介護問題の大切さを伝えたテレビドラマ「任侠ヘルパー」の劇場公開版。劣悪な介護施設や悪徳な貧困ビジネスの実態まで、さらに深く介護について考えさせられる内容になっている。(磯部正和)
映画『任侠ヘルパー』は11月17日より全国東宝系にて公開