山田まりや、森光子さんの死に悲痛、我が子を抱っこしてほしかった…

　10日に心不全のため亡くなった女優の森光子さんについて、森さんと舞台で幾度か共演した山田まりやが、オフィシャルブログで悲痛な思いを吐露した。現在32歳の山田は、20歳のころに出演した初舞台「雪まろげ」で森さんと共演している。

　同作は「放浪記」に並ぶ森さんの代表作。山田は当時、バラエティー番組で彼女を見掛けた森さんに声を掛けられ初舞台を踏んだ。その後も幾度か舞台での共演を重ね交流があったといい、この日のブログでは「ご病気ではないと伺っていたので、また近くお会い出来ると思っていたので未だ信じられません」とぼうぜんとした様子をつづった。

　「お芝居のイロハも、舞台のしきたりも、舞台メイクの仕方も、着物の着方も」森さんから優しく手ほどきをうけたという山田は、「千秋楽にはお手紙を下さり『寂しいなぁ～』と書いて下さいました。大事な大事な宝物です」と述懐。また、森さんが最後に出演した舞台の様子に触れ「少し舞台上で意識が朦朧とされている様子だった」という山田。楽屋を訪問したときの様子を「『まりやちゃ～ん！』とハッキリと名前を呼んで下さりハグをして下さったのが森さんとの最後の思い出となってしまいました」と振り返り、寂しさを募らせた。

　現在、山田は第1子を妊娠中。「出産したら森さんに我が子を抱っこしてもらうのを楽しみにしていたのですが…」と悲痛な思いを明かし、「森さんの歳まで舞台に立ち続けられるように気張って生きていきたいと思います」と決心をつづっている。森さんの訃報は芸能界に大きな衝撃をもたらしており、親交の深かった俳優仲間や関係者をはじめ、多くの人々が追悼の言葉をささげている。（西村重人）