45度超えの壮絶ロケも楽しめる!?キャストが心酔する、三池崇史監督の現場力
大沢たかおと松嶋菜々子が凶悪犯の護送警護にあたるSPを演じる、三池崇史監督最新作『藁の楯 わらのたて』の現場写真が公開された。
主演の大沢と松嶋が演じる役柄は、藤原竜也ふんする10億円の懸賞金をかけられた凶悪犯・清丸国秀を護送することになった2人のSP、銘苅一基と白岩篤子。いつ誰が襲ってくるかわからない緊張状態の中、福岡県警から東京の警視庁まで1,200キロに及ぶ距離を1億2,000万人の敵から守りきるという設定だ。
公開された現場写真は、今年9月に三重県四日市で行われたロケの様子。真剣な表情で三池監督の指示に聞き入る大沢の様子からは、ただならぬ緊張感が伝わってくる。
厳しい残暑が残る時期に行われた撮影でキャストたちが乗る護送車の中は、狭い空間に照明がたかれ、時に45度を超えるほどの暑さとなったそう。それでもキャスト全員が「現場に行くのが楽しくて仕方ない」と口を揃えるのは、「役者の立場に立って演出をしてくれる監督」と松嶋も絶賛する三池監督の現場力だ。
大沢と松嶋は、共に本作が三池組初参加。大沢は「いつもワクワクドキドキさせてくださる三池監督のもと、キャストもスタッフもみんなが熱い。役者冥利(みょうり)に尽きる最高の現場です」と熱弁。松嶋は「三池監督は役者の立場に立って話をしてくださる方。セリフに縛られることに慣れているので、監督のもとでどうしたら伸び伸びと演じられるかを模索しています。出来上がりが本当に楽しみです」と戸惑いながらも現場を楽しんでいる様子だ。
三池監督とは2度目のタッグとなる藤原は「日々のワンカットワンカットをどう成立させるか、セリフと行間を、監督の世界観とどのように合わせていくかに集中しています。スタッフやキャストをグイグイ引っ張ってくれる監督はかっこいいですね」と三池組の魅力を語った。
日本映画界を代表する4人の初タッグが実現した本作は、ロケの拠点となった愛知県のほか、台湾でも海外ロケを敢行。殺意に満ちた国民を演じたエキストラは、延べ1万人にのぼったという。三池監督のもと、スタッフやキャストの熱が早くも伝わってくる本作に、今から期待が高まるばかりだ。(編集部・森田真帆)
『藁の楯 わらのたて』は2013年4月26日より新宿ピカデリーほかにて全国公開