『ホビット』製作で27匹の動物が死亡?ピーター・ジャクソン監督らは否定
映画『ホビット』3部作の製作において、27匹もの動物が命を落としたと動物愛護団体PETAが告発し話題になっている。なお『ホビット』のピーター・ジャクソン監督やプロデューサーたちはすぐさまこれに反論している。
問題になっているのは実際の撮影時ではなく『ホビット』に出演する動物が滞在&訓練をする農場でのこと。PETAによると、何羽ものニワトリは管理されていない犬に殺され、何頭かのヤギと羊は寄生虫が発生したことや農場にある下水道にはまったことが原因で死亡。また気性の荒い馬と同じ小屋に入れられた馬たちが殺されたりけがを負ったりしたという。
TMZ.comによると、ジャクソン監督の代理人は2頭の馬の死は避けられたものだと認めたが、ジャクソン監督を含む『ホビット』の製作陣は「こちらの不手際で27匹もの動物が死亡したということはありません」と27という数字は大げさすぎると反論。動物たちの生活水準に気が付いた製作陣は、2011年の初めには施設をより良いものに改良したという。
またPETAは、シャンハイという名の馬は元気が良すぎるため両足を縛って3時間も床に倒されていたと主張しているが、ジャクソン監督は自身のFacebookでこれに反論。「シャンハイは健康かつ幸せで、不当に扱われていたようにはとても見えません」とのシャンハイのオーナーのコメントなどを掲載している。(編集部・市川遥)
第1部『ホビット 思いがけない冒険』は12月14日より丸の内ピカデリーほか全国公開