山田孝之、新作で実姉と共演!…も、周囲にはひた隠し
24日、映画『ミロクローゼ』の初日舞台あいさつが都内で行われ、主演の山田孝之、マイコ、石橋杏奈、原田美枝子、石橋義正監督が登壇した。本作には山田の実姉でダンサーの椿かおりが遊女役で出演しており、山田は「僕も台本で名前を見たときびっくりした。でもそれをスタッフや監督に言うと気を遣われたりするのがイヤだったので隠して、(撮影が)全部終わった後に監督に言いました」と照れくさそうに裏話を明かしていた。
本作は、失恋した男が自分を捨てた女を追って時空をさすらう3部構成のラブ・ファンタジー。山田はおかっぱ頭の外国人、愛の伝道師、浪人の3役に挑戦している。昨年の香港映画祭を皮切りに約30の国際映画祭で上映され、アメリカのニューヨーク・アジア映画祭では山田が日本人初のライジング・スター・アワードを受賞。北米最大級の映画祭であるファンタジア・フェスティバルでも最優秀監督賞を含む4部門に輝くなど、海外でも高い評価を受けた。
山田は「今まで取材を受ける中で、この映画の見どころを教えてくださいと言われ続けてきたけど、面白いとしか言いようがない作品。こんな面白い映画が今日本にあるんだと思ってくれる人が増えてほしい」とコメント。また、山田は劇中で華麗なダンスシーンを披露しているが、「厚底靴で踊るためにかなり苦労して練習しました」と振り返った。
すると石橋監督から「(山田は)踊りをやるのは初めてだというので、リハーサルにかなり時間を割いた。その間に僕も(山田と)一緒に踊っていたけど、その中で何か気持ちが通じ合い、撮影がスムーズにいきました」とほのぼのとしたエピソードを披露。観客から山田と石橋監督の2人に「踊って!」と声が飛んだが、山田が「踊らないよ!」と気さくに受け答えをして会場は笑いに包まれた。(古河優)
映画『ミロクローゼ』はシネクイントほか全国順次公開中