『トワイライト』最新作が2週連続ナンバーワン! -11月26日版
全米ボックスオフィス考
11月22日より4連休のサンクスギビング(感謝祭)で、映画業界書き入れ時となったこの週末は、映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』が先週より69.1パーセントの興収減となったものの4,364万ドル(約34億9,120万円)をたたき出し、2週連続ナンバーワンとなった。この封切り2週目時点の興収はシリーズ中で最高値をマークしており、トータルの興収においてもシリーズトップの映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』の記録まであと2,000万ドル(約16億円)を切るところまで迫っている。(1ドル80円計算)
2週連続トップの映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』写真ギャラリー
今週第2位は、2週連続となった映画『007 スカイフォール』で興収3,550万ドル(約28億4,000万円)。とはいうものの現時点のトータルの興収は『007』シリーズ史上最高となっている。第3位は映画『リンカーン』で、2,568万ドル(約20億5,440万円)。興収ランキングでは第3位だったものの作品自体の興収は先週から22パーセントアップしており特筆に値する。
初登場第4位は、2,377万ドル(約19億160万円)の興収でのドリームワークス・アニメ映画『不思議の国のガーディアンズ』。映画批評サイトのシネマスコアではAがついたが残念ながら興収には反映されておらず、これからクチコミで挽回を図れるかどうかという状況だ。
今週のトップ5最後は、初登場の映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』。2,927館で封切られ2,245万ドル(約17億9,600万円)の興収を上げたアン・リー監督久々の話題作は観客の60パーセントが25歳以上、そして全体の52パーセントを男性客が占めておりシネマスコアではA-というなかなかの好成績を記録。観客の多くが3D上映に足を運び興収の68パーセントを占めた。
今週のトップ12作品の興収を合計すると2億44万ドル(約160億3,520万円)で、これまでサンクスギビング連休史上最高記録となり、ハリウッドにとっては文字通り大感謝の週末となった。今週末の公開作品は地味で、唯一トップ5を狙えそうなのは約2,000館で封切り予定のブラッド・ピットが殺し屋を演じた映画『ジャッキー・コーガン』。次回ランキングは、ブラピの作品を含めトップ5作品間での攻防戦となりそうだ。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)