「シャーロック」ベネディクト・カンバーバッチ、素顔は冷酷な悪役?『スター・トレック』について語る!
4日、109シネマズ木場にて行われた映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』特別フッテージ上映会に、J・J・エイブラムス監督、出演のクリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、そしてプロデューサーのブライアン・バークが登壇し、本作の見どころを語った。フッテージ映像はまだ世界のどこでも披露されておらず、この日が世界最速上映となった。
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』フッテージ試写会フォトギャラリー
エイブラムス監督が「ごく一部の関係者を除いては誰も観ていません」と紹介したように、同映像を観るのは、クリスとベネディクトもこの日が初めてとのこと。本作からの新キャストであるベネディクトは、観客と共に映像を見終わると「第1作のファンだったので、オファーをもらったときはうれしかったです。ただ2作目は前作よりもはるかにスケールが大きくなると聞いていたので、すぐに恐れも湧いてきましたね」と当時を振り返った。
テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」で日本でもブレイクを果たしたベネディクトは、本作ではカーク船長率いるエンタープライズ号と敵対する役柄に挑戦する。「すごく冷酷なので、主演のクリスからは『素のままでいけばいいんじゃない?』と言われましたが……」とユーモアを交えながらもベネディクトは、役づくりについて「善悪のはっきりしているキャラクターではなく、悪役といえど意図があり、理性があります。そういった意味では、従来の悪役のイメージを覆すことができたと思っています」と自信をのぞかせた。
そんなベネディクトには、エイブラムス監督も信頼を寄せる。これまでの作品よりも一つステップを上げた作品にしたかったと語った監督は、「この映画は僕の好きな要素が全て入っている」「子どものころからこういう映画が作りたかった」と感慨深げ。アクションや人間ドラマや映像はもちろんのこと、ベネディクト演じる悪役の存在も欠かせないものだったことを強調した。
2009年の第1作『スター・トレック』が、カークが船長になるまでの成長物語だとすれば、本作は船長になったカークがよりよいリーダーになるまでの物語とのこと。前作に引き続いて主演を務めるクリスは「カークはこの作品で、これまでよりも大きな冒険をすることになる。そこで彼は試されるんだ。ワガママな青年が私欲を抑えて、偉大なリーダーになれるかどうかをね」と語り、本作への期待をあおった。(編集部・福田麗)
映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は2013年9月全国公開予定