去年同時期より全米興収が約44%アップ!トップは3週連続『トワイライト』最新作 -12月3日版
全米ボックスオフィス考
新作陣が総崩れとなったものの去年の同時期よりは数字を残した今週は、先週のトップ5が上位でひしめき合う形となり、結果1,742万ドル(約13億9,360円)の興収を上げた映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』が3週連続のナンバーワンとなった。これまでに約2億5,460万ドル(約203億6,800万円)の興収をたたき出している。(1ドル80円計算)
3週連続トップとなった映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』写真ギャラリー
『トワイライト・サーガ/ ブレイキング・ドーンPart 2』が3週連続でトップになったことで、配給会社ライオンズゲート/サミットは今年に入って通算11回目の全米ナンバーワンを記録したことになる。映画『ハンガー・ゲーム』で4回首位を獲得し、映画『エクスペンダブルズ2』では首位を2回、ホラー映画『ザ・ポゼッション(原題) / The Possession』で2回となっており、同スタジオにとって2012年は記念すべき年となった。
第2位は、依然好調な映画『007スカイフォール』が1,656万ドル(約13億2,480万円)の興収を上げ、これまでのトータルを2億4,559万ドル(約196億4,720万円)まで押し上げた。『007』最新作の大ヒットに伴い、配給ソニー・ピクチャーズの年間売り上げは歴代最高の17億ドル(約1,360億円)に達している。第3位は映画『不思議の国のガーディアンズ』で1,339万ドル(約10億7,120万円)。最後まで映画『リンカーン』と競り合っていたが、接戦をものにした。
先週から47.9パーセント減、1,338万ドル(約10億7,040万円)の興収で第4位となったのは前出の『リンカーン』。第3位の興収差は、わずか1万ドル(約80万円)少々とデッドヒートだった。そして今週第5位は、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で1,215万ドル(約9億7,200万円)となっている。
さて今週末の新作ラインナップも、先週同様かなり地味。ジェラルド・バトラー、ユマ・サーマン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズといったスター共演のロマンチック・コメディー映画『プレイング・フォー・キープス(原題) / Playing for Keeps』の大型公開が予定されているが、果たして勢いに乗っている『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』や『007スカイフォール』を上位から振るい落とせるかが問題である。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)