野田秀樹、同い年・勘三郎の訃報に言葉が見つからない…舞台では夫婦を演じたことも
5日、歌舞伎俳優・中村勘三郎さんが死去したことを受け、劇作家・俳優の野田秀樹が「かなしい、さみしい、つらい、ありとあらゆる痛切なる言葉を総動員しても、今の気持ちを表現する言葉が見つかりません」と追悼コメントを寄せた。同じ1955年生まれの二人は、歌舞伎や現代演劇でタッグを組んでいた。
野田は、勘三郎さんについて「同い年の生まれで、歌舞伎の世界と現代劇の違いはありましたが、いつも二人三脚のような気持ちでいました。彼がかならず隣で走ってくれていました」と同志ともいえる感情を抱いていたことを告白。自作では言葉遊びを多用することで知られる野田だが、勘三郎さんの早すぎる死にはうまく言葉が見つからない様子だった。
勘三郎さんと野田は、野田が作・演出した歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」「野田版 鼠小僧」で勘三郎さんが主演を務めたほか、2010年のNODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」では勘三郎さんが夫を、野田が妻を演じていた。(編集部・福田麗)