染谷将太が“初金髪”でかます!来年3月閉館…銀座シネパトス ラスト上映『インターミッション』
耐震性の問題から来年3月31日に閉館する名画座・銀座シネパトス。ラスト上映作品は、同館で多数のイベントをプロデュースしてきた映画評論家・樋口尚文が「シネパトスの姿を映画に刻みつける」という思いで立ち上がり、私費で初監督した映画『インターミッション』だ。このほど撮影現場が公開され、“初金髪”で役に挑む染谷将太の思いや、こだわりの撮影風景が明らかになった。
同劇場でオールロケが行われた本作では、樋口監督の思いに共鳴した主演の秋吉久美子をはじめ、染谷、香川京子、小山明子、水野久美、竹中直人、佐野史郎ら名優たちが「奇跡」の結集を果たした。取り壊しが決まった名画座に通うユニークな観客たちの“インターミッション”(休憩時間)を舞台に、ブラックユーモアを交えたコメディーが描かれる。
あて書きの台本を基に秋吉と年の差夫婦を演じた染谷は、「金髪のカツラをかぶって今回の役を演じているのですが、樋口監督からは『かましてください! あとは任せます』と言われていて、好きにやらせてもらっています」とやりがいを感じている様子。初めての金髪は「役にしっくりきますし、初めての経験なのでうれしいです。私生活で金髪は目立ってしまうので、嫌ですけど(笑)」と愛らしい笑顔を浮かべながら本音をのぞかせた。
最新鋭のデジタルカメラ3台を一気に回して5分の長回し撮影も行われた本作。役者の緊張感も高まるが、演技に集中できる環境ともいえるだろう。現場の雰囲気について染谷は「僕も映画が好きでこの仕事をしていますが、現場には映画愛がある一方で『楽しもう!』という熱気があふれているような気がします」とその印象を語り、「自分たちが楽しんで作り上げた結果、観客の皆さんにも楽しんでもらえる作品になるのではないかと思っています」と胸の内を明かした。
気持ち一つで集まったスタッフとキャストが織り成す『インターミッション』は、四半世紀の歴史に幕を下ろす同館のラストを飾るにふさわしい、映画ファンに愛される作品になるに違いない。(編集部・小松芙未)
映画『インターミッション』は2013年2月23日より銀座シネパトス限定公開