クレイジーケンバンド横山剣、阿部寛の名演に心うたれる
8日、クレイジーケンバンドの横山剣が主題歌を担当した映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』のトークショーに参加し、行定勲監督とお互いの恋愛観について丸々1時間語り合った。
行定監督が阿部寛と初タッグを組んだ恋愛群像劇の本作で主題歌「ま、いいや」を提供した横山は、サングラスとツバ付帽子に光沢のある靴とばっちりきめて登場。集まったクレイジーファンから「かわいい」を連呼されると太い声で照れ笑いしていた。
行定監督の強い希望により主題歌提供が実現。監督は「最後に流れるんですが、この歌詞を聞いているとなぜか爽やかな気持ちになる。お客さんは席立たないでしょう」と大絶賛。横山は「このリスキーな発注ありがとう」と感謝し、パイロット版で観た阿部寛の名演ををきっかけに「その瞬間にトリガーがひかれた」と作曲のきっかけを明かすと監督は「テルマエと同じ男とは思えない役。いい演技するんですよ。それを観て『ま、いいや』という曲のタイトル。深い言葉だ」と賞賛しきりだった。
肝心の恋愛トークのほうでは「待つ女性はどうですか」と聞かれた横山は「うーん、時と場合によりますね。パターン化できないんですよ。何が正解かわからないんで」とか、「積極的な女性は」との質問には「それも人によりますね」と要領を得ない答えばかりでいささか緊張ぎみ。ただ「いい女の条件」には「肉体的なルックスはもちろん、おしりとか太ももです」と力強く発言して会場の笑いを誘った。
一方の監督は「女の人は一人の男に愛され続けたいけど男はいろんな女の人を愛したいものなんですよ」と恋愛感を語ると、横山は同意して親指を立ててうなずいていた。さらに監督は「コンプレックスを持った女性が好き。だから巨乳より貧乳のほうが好き。歯並びとか気にしている女性も好き。土偶みたいな人が好みかな」と明かし会場を沸かせていた。
本作は井上荒野の小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』『北の零年』の行定勲が映画化した恋愛群像劇。主人公を演じる阿部寛をはじめ、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里そして大竹しのぶら豪華女優陣の演技も見どころ。(取材・文:池田敬輔)
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』は来年1月26日より全国公開