薄毛のポッターを演じさせられたって平気!ダニエル・ラドクリフの『ハリポタ』との向き合い方とは?
映画『ハリー・ポッター』シリーズ終了後1年以上たつのにもかかわらず、ダニエル・ラドクリフはいまだ『ハリー・ポッター』とセットにして考えられることが多い。現在公開中の映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』で役者として新たなキャリアを歩み始めたダニエルが、『ハリー・ポッター』とどう向き合っているのかに迫ってみた。
今でもテレビ番組に出演すれば『ハリー・ポッター』に関する自虐ネタをしばしば求められるダニエル。今年1月放送のコメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」では、ホグワーツに居座り周囲から迷惑がられている髪の毛の薄くなったハリーにふんしたコントを披露している。エンターテインメントサイトDen of Geekから自身やそのキャリアをあざ笑うような台本に傷つかないのかと聞かれると「そんなことは全くないよ」と断言。
ダニエルは「コメディアンのブレンドン・バーンズが『名を成したら、後はどっしり構えて自分を笑うことのできるユーモアのセンスを持たなくては』と言っていたけど、まさにそういうことなんだよ」と続けており、幼くして世界的なスターになっただけあって23歳ながら大人の対応で切り抜けている。
STAR誌の取材に対しても「僕がこれから手にするチャンスは全て『ハリー・ポッター』がなかったら手に入れることのできなかったものだろうね」と語るなど大きすぎる『ハリー・ポッター』の存在もしっかりと受け止めているよう。それでも「ダニエル=ハリー」という固定されたイメージが薄れていくのは大歓迎のようで、Seven誌には「この前道を歩いていたら“ハリー・ポッター”ではなく“ダニエル・ラドクリフ”って呼ばれたんだ!」とうれしそうに語っている。
『ハリー・ポッター』時代にはアルコール依存症だったこともカミングアウトしたダニエルは、今ではアルコールともすっぱり手を切り、積極的に『ハリー・ポッター』とは百八十度異なる作品や役柄を選び取ることで役者としての力量を伸ばすべく奮闘している。そんなダニエルの出演作は来年もめじろ押し! 『ハリー・ポッター』を否定することなく自分の一部と受け入れて今後のキャリアを歩むと決めたことで、ダニエルは人気実力共に備わった役者という評価を確立したといえるだろう。(編集部・市川遥)
映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』は公開中