田村正和、1年9か月ぶりドラマ主演にド緊張 「現場に行くのがしんどかった」
テレビ朝日開局55周年を記念した、松本清張原作による2週連続ドラマスペシャル「十万分の一の偶然」(主演:田村正和)「熱い空気」(主演:米倉涼子)の制作発表会見が13日に都内で行われ、出席した田村と米倉がお互いの印象や役づくりなどについて語った。
この日が初対面となった田村と米倉。米倉は「緊張しています。(会うことができて)感無量です」と恐縮。一方の田村は、米倉が今年ミュージカル「シカゴ」でブロードウェイデビューを果たしたことに触れ「僕も数年前にニューヨークで『シカゴ』を観たことがあるけれど、あれをなさったのはすごいと思う。米倉さんは背も高いし、華もあるし、もっと(いろんなことに)挑戦していったらいいのでは」と褒め称えた。そんな大先輩からの激励に米倉は「頑張ります!」とさらなる飛躍を誓っていた。
第1週作品「十万分の一の偶然」は、愛する娘を高速道路の玉突き事故で亡くした父・山内正平(田村)が事故の発生そのものに疑問を抱き、執念で真相を突き止めていく姿を描くミステリー。第2週作品「熱い空気」はヒットドラマ「家政婦は見た!」シリーズと同じ原作の作品で、派遣先の不幸を発見し自らの喜びとする黒い家政婦・河野信子を米倉がオカッパ頭にメガネという姿で怪演する。
米倉は「今回は新境地な役どころだなと思いました。不安な気持ちもありつつ、楽しませていただきました」と新たな挑戦を楽しんだ様子。記者から「もし家政婦として田村正和さんの家に入ったら、どこをのぞきたいと思うか?」と聞かれると「まず、ステキなお洋服がありそうなクローゼットに行きます。後は、冷蔵庫からちょっとずつ(食料を)いただくとか……すごく楽しめそうですね」とちゃめっ気たっぷりに答えて、隣の田村を苦笑させていた。
一方、ドラマに出演するのは、「告発~国選弁護人」以来1年9か月ぶりとなる田村は「すっかりうちでくつろいじゃって、現場に行くのがしんどかった。緊張しっぱなしでしたが、ずっと一緒に仕事をやってきたスタッフに助けられました」と現場スタッフに感謝。そして今回の役どころについて「気持ち的に入りやすかった。わたしも娘がいるので、本人の気持ちがすごくわかります」とかなり感情移入して演じたことを明かしていた。(古河優)
ドラマ「十万分の一の偶然」は12月15日21時より、ドラマ「熱い空気」は12月22日21時よりテレビ朝日系列で放送